MacでJavaを更新する方法【Intel・Apple Silicon対応】

2025年11月22日

MacでJavaを更新する方法【Intel・Apple Silicon対応】

Javaを更新しようとして、こんなエラーに遭遇していませんか?

「Javaのアンインストールに失敗しました: XPC接続エラー。」

Oracleの公式インストーラーでJavaをインストールしようとするとこのエラーが出て、イライラした経験をお持ちなら、このガイドが役に立ちます。

Homebrewを使えば、こんな面倒なエラーに悩まされることなく、シンプルにJavaを更新できます。 このガイドでは、トラブル知らずのHomebrewを使ったJava更新方法を紹介します。

MacでJavaを更新する手順は、使っているMacのタイプによって異なります。まず下から自分のMacを選んでください。

あなたのMacはどのタイプですか?

確認方法: Appleメニュー > このMacについて > チップを確認

📱 Apple Silicon搭載 → Apple Silicon Mac向けの方法へ
🖥️ Intel搭載 → Intel Mac向けの方法へ
🔄 両方のMacを持っている → 複数Macを持っている場合の方法へ

Intel Mac向け

セットアップ方法

ターミナルで以下のコマンドを実行します：

brew install openjdk && \
sudo ln -sfn /usr/local/opt/openjdk/libexec/openjdk.jdk /Library/Java/JavaVirtualMachines/openjdk.jdk && \
echo 'export PATH="/usr/local/opt/openjdk/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc && \
source ~/.zshrc && \
java -version

パスワードを求められたら入力してください。

インストール確認

コマンド完了後、以下のように表示されれば成功です：

openjdk version "25.0.1" 2025-10-21
OpenJDK Runtime Environment Homebrew (build 25.0.1)
OpenJDK 64-Bit Server VM Homebrew (build 25.0.1, mixed mode, sharing)

Intel Macでの動作内容

このコマンドが実行する処理：

Homebrewでopenjdkをインストール（既にインストール済みの場合はスキップ）
システムのJavaラッパーがopenjdkを認識するようにシンボリックリンク作成
ターミナルのPATHを更新してopenjdkのjavaコマンドを優先
設定を読み込む
インストール結果を確認

トラブルシューティング（Intel Mac）

旧バージョンのJavaが表示される場合

ターミナルを再起動するか、以下のコマンドで設定を再読み込みしてください：

source ~/.zshrc
java -version

Javaが見つからないエラーが出る場合

PATHが正しく設定されているか確認してください：

which java

/usr/local/opt/openjdk/bin/java と表示されれば正常です。

Apple Silicon Mac向け

セットアップ方法

ターミナルで以下のコマンドを実行します：

brew install openjdk && \
sudo ln -sfn /opt/homebrew/opt/openjdk/libexec/openjdk.jdk /Library/Java/JavaVirtualMachines/openjdk.jdk && \
echo 'export PATH="/opt/homebrew/opt/openjdk/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc && \
source ~/.zshrc && \
java -version

パスワードを求められたら入力してください。

インストール確認

コマンド完了後、以下のように表示されれば成功です：

openjdk version "25" 2025-09-16
OpenJDK Runtime Environment Homebrew (build 25)
OpenJDK 64-Bit Server VM Homebrew (build 25, mixed mode, sharing)

Apple Silicon Macでの動作内容

このコマンドが実行する処理：

Homebrewでopenjdkをインストール（既にインストール済みの場合はスキップ）
システムのJavaラッパーがopenjdkを認識するようにシンボリックリンク作成
ターミナルのPATHを更新してopenjdkのjavaコマンドを優先
設定を読み込む
インストール結果を確認

トラブルシューティング（Apple Silicon Mac）

旧バージョンのJavaが表示される場合

ターミナルを再起動するか、以下のコマンドで設定を再読み込みしてください：

source ~/.zshrc
java -version

Javaが見つからないエラーが出る場合

PATHが正しく設定されているか確認してください：

which java

/opt/homebrew/opt/openjdk/bin/java と表示されれば正常です。

複数Macを持っている場合

Intel MacとApple Silicon Macの両方を使っている場合、自動判定するエイリアスを設定することをお勧めします。毎回パスを確認する手間が省けます。

問題点

Intel MacとApple Silicon MacではHomebrewのインストールパスが異なります：

Intel Mac: /usr/local/opt/openjdk/
Apple Silicon Mac: /opt/homebrew/opt/openjdk/

毎回どちらのMacかを確認して、正しいパスを使い分けるのは手間です。

解決策：自動判定エイリアス

ステップ1：エイリアスを登録する

ターミナルで以下のコマンドを実行します：

alias update-java='
if [ -d "/opt/homebrew/opt/openjdk" ]; then
  echo "Apple Silicon Macとして実行"
  brew install openjdk && sudo ln -sfn /opt/homebrew/opt/openjdk/libexec/openjdk.jdk /Library/Java/JavaVirtualMachines/openjdk.jdk && echo "export PATH=\"/opt/homebrew/opt/openjdk/bin:\$PATH\"" >> ~/.zshrc && source ~/.zshrc && java -version
else
  echo "Intel Macとして実行"
  brew install openjdk && sudo ln -sfn /usr/local/opt/openjdk/libexec/openjdk.jdk /Library/Java/JavaVirtualMachines/openjdk.jdk && echo "export PATH=\"/usr/local/opt/openjdk/bin:\$PATH\"" >> ~/.zshrc && source ~/.zshrc && java -version
fi
'

ステップ2：~/.zshrcに永続保存する

次回のターミナル起動時にもエイリアスが使えるよう保存します：

cat >> ~/.zshrc << 'EOF'

# Java更新用（自動判定版）
alias update-java='
if [ -d "/opt/homebrew/opt/openjdk" ]; then
  echo "Apple Silicon Macとして実行"
  brew install openjdk && sudo ln -sfn /opt/homebrew/opt/openjdk/libexec/openjdk.jdk /Library/Java/JavaVirtualMachines/openjdk.jdk && echo "export PATH=\"/opt/homebrew/opt/openjdk/bin:\$PATH\"" >> ~/.zshrc && source ~/.zshrc && java -version
else
  echo "Intel Macとして実行"
  brew install openjdk && sudo ln -sfn /usr/local/opt/openjdk/libexec/openjdk.jdk /Library/Java/JavaVirtualMachines/openjdk.jdk && echo "export PATH=\"/usr/local/opt/openjdk/bin:\$PATH\"" >> ~/.zshrc && source ~/.zshrc && java -version
fi
'
EOF

ステップ3：設定を読み込む

source ~/.zshrc

使い方

セットアップ後は、どちらのMacでも同じコマンドを実行するだけです：

update-java

実行例

Apple Silicon Macで実行した場合：

Apple Silicon Macとして実行
openjdk version "25" 2025-09-16
OpenJDK Runtime Environment Homebrew (build 25)
...

Intel Macで実行した場合：

Intel Macとして実行
openjdk version "25.0.1" 2025-10-21
OpenJDK Runtime Environment Homebrew (build 25.0.1)
...

動作の仕組み

このエイリアスは以下のように動作します：

/opt/homebrew/opt/openjdk が存在するか確認
存在する → Apple Silicon Macと判定 → /opt/homebrew/ 配下のパスを使用
存在しない → Intel Macと判定 → /usr/local/ 配下のパスを使用
判定結果を表示してJavaをインストール・設定

各Macへのセットアップ

このエイリアスを両方のMacで使うには：

Apple Silicon Macでターミナルを開き、上記の「ステップ1～3」を実行
Intel Macでターミナルを開き、上記の「ステップ1～3」を実行

各Macのターミナルで同じコマンドを実行すれば、自動判定によってそれぞれに合ったパスで設定されます。

トラブルシューティング（複数Mac管理）

エイリアスが登録されているか確認したい場合

alias update-java

エイリアスの定義が表示されれば、正常に登録されています。

旧バージョンのJavaが表示される場合

ターミナルを再起動するか、以下のコマンドで設定を再読み込みしてください：

source ~/.zshrc
update-java

まとめ

Intel Macのみ → 上記のIntel Mac向けコマンドを実行
Apple Silicon Macのみ → 上記のApple Silicon Mac向けコマンドを実行
両方持っている → 自動判定エイリアスを各Macで設定

ワンコマンドでJavaを最新版に更新できます。