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自動車運送事業のデジタル化時代へ 本日12月1日よりオンライン申請が本格始動

自動車運送事業のデジタル化時代へ 本日12月1日よりオンライン申請が本格始動

自動車運送事業のデジタル化時代へ 本日12月1日よりオンライン申請が本格始動

令和7年12月1日

本日、国土交通省物流・自動車局より公表された通り、自動車運送事業関連の申請手続きについて、本格的なオンライン申請の運用がいよいよ開始されました。

これまで依頼者である事業者の皆様には、許可申請や変更届などの重要な申請手続きを窓口や郵送での対応にお頼りいただくしかありませんでしたが、本日からのオンライン申請システムの導入により、申請業務の在り方が大きく変わります。

本日より49手続きがオンライン申請に対応開始

本日12月1日から、新たに49手続きについて申請受付が開始されました。これは、令和7年9月から先行運用されていた16手続きに続く第二段階の拡大です。

本日時点で、合計65手続き(9月運用開始の16手続き+本日追加の49手続き)がオンライン申請に対応することになります。この段階で、トラック運送事業やバス・タクシー事業の主要な申請手続きの大部分がカバーされることになり、許可申請業務におけるデジタル化が本格化します。

申請予定の皆様は、本日より対応可能な手続きかご確認の上、オンライン申請のご利用をご検討ください。

令和8年4月に最終段階へ あと1段階で137手続き完全オンライン化

さらに重要な情報として、令和8年4月頃には72手続きが追加される予定です。この最終段階の追加により、合計137手続きがオンライン申請に対応することになります。

つまり、今後の動きは以下の通りです。

段階的なオンライン化スケジュール:

  • 令和7年9月:16手続き対応開始
  • 令和7年12月1日(本日):49手続き追加(累計65手続き) ← 本格運用開始
  • 令和8年4月頃:72手続き追加(最終137手続き完全対応)

このスケジュールは、自動車運送事業関連のほぼ全ての申請・届出がオンライン化されることを意味しており、業界全体のデジタル化が急速に進展することが確実になりました。

来年4月の最終段階までに、全体で137手続きがカバーされることになります。

対象手続きの全体像

オンライン申請化の対象となる137手続きは、以下のように分類されます。

許可・届出関連: 貨物自動車運送事業(トラック)、旅客自動車運送事業(バス・タクシー)の許可申請および各種届出

登録関連: 自家用有償旅客運送の登録申請

選任届出関連: 運行管理者、整備管理者等の選任・変更に係る届出

その他の関連手続き: 運行・整備に関する各種報告や変更届

これまで、私たちのような行政書士が代理で申請代行してきた手続きの大部分がこの対象に含まれます。

行政書士実務への影響

専門職としての視点から申し上げますと、このオンライン申請システムの導入は、業界に大きな変化をもたらします。

利点としては: オンライン申請により、申請から受理までの過程が透明化され、処理状況をリアルタイムで確認できるようになります。また、書類の不備による差し戻しが減少し、手続きの効率化が期待できます。

一方、課題としては: システム操作の習熟、書類作成のデジタル化への対応、セキュリティ管理の強化など、新たな実務スキルが求められることになります。

事業者の皆様へ 本日からの対応ポイント

令和7年12月1日のオンライン申請本格運用開始に際して、依頼者である事業者の皆様には以下のような対応をお勧めいたします。

本日からの確認項目:

  • 現在、申請予定の手続きが本日から対応可能かの確認
  • 令和8年4月に追加対応される手続きの把握
  • 今後の申請タイミングの検討

段階的なオンライン化の進展に対応するため、申請予定の手続きがどの段階で対応開始となるのかを事前に確認することが重要です。本日からの対応可能な手続きは、オンライン申請のご利用をご検討いただけます。

専門職として

自動車運送事業の許可申請や変更手続きは、複雑な要件と書類作成が伴う専門性の高い業務です。本日からのオンライン申請システムへの変更は、これらの手続きをより透明で効率的にする一方で、正確な申請書作成の重要性はさらに高まります。

我々行政書士は、事業者の皆様が適切にシステムを活用され、スムーズに申請手続きを進めていただけるよう、最新の情報把握と実務対応を進めてまいります。

本日からのオンライン申請導入に関して、ご不明な点やご相談がある場合は、いつでもお気軽にお問い合わせください。